2008/03/07
異様な、摩訶不思議な現象
先月29日、衆議院で、ガソリンの暫定税率延長を含む「予算案」を、自公政権が強行採決して以来、国会の空転が続き、民主党を始めとする、「与野党対決」が叫ばれている中、深く静かに、なんとも異様な、摩訶不思議な事態が進展している。
与野党対決の最中、対決している与野党議員が、「やあやあ、まあまあ」と手を結び、相次いでいくつかの「議員連盟」を発足させている。これはいったい何なのか?
これからの、日本の将来にどんな意味を持つのか?…少し、考えてみる必要があろう。 まず、(5日、東京新聞、社説)は、次のように指摘している。
折しも二〇〇八年度予算案の衆院通過をめぐって、国会審議がストップするなど、与野党間の対立は激しさを増している。こうした中、にらみ合っているはずの議員たちが仲良く国会外で集うことに、違和感を持つ国民も少なくない。
むろんまじめに取り組む議員も数多くいるだろう。が、再編絡みや人気取りの個利個略が先に立っているのではないかと、世間から疑心暗鬼の目で見られかねないことを忘れてはなるまい。
「違和感」なんてもんじゃ済まない。一体、この異様な、摩訶不思議な事態は何なのだ。私は、この「摩訶不思議」な事態を考えるとき、どうしても、「一つの原点」と言うべきものに意識が戻ってしまう。それは、福田・小沢の「密室協議」=「大連立」である。あれ以来、政局は一歩も前へ進んでいないのでないだろうか。
「大連立」騒動の意味するもの…ずばり言ってしまおう。それは、究極的には「改憲」であり、「大増税」である。小泉・安倍と続いた、国民不在・対米従属・財界優遇の新自由主義路線、構造改革路線=弱肉強食政策、弱者切り捨て政策…が福田政権で、一息入れている?かに見える、その裏で、「新自由主義路線の最後の仕上げ」が、深く、静かに進行している…のである…と私は思うのだ。
以下に「赤旗」の警告を引用してみたい。
「超党派の皆さんが参加したということは、国会議員の中に根強い憲法改正へのエネルギーが充満していることの証拠だ」。四日、新役員体制を発足させた「新憲法制定議員同盟」(参加議員数・百九十一)の総会で、中曽根康弘会長(元首相)はこう発言しました。
「議員同盟」の「顧問」には、党幹事長を務める自民党の伊吹文明氏と民主党の鳩山由紀夫氏が新たに就任。安倍晋三前首相や民主党の前原誠司副代表(前代表)が新たに役員に就任しました。
この間、国会では、与党が予算案の衆院採決を強行。民主党が「一週間は審議に入れない」(山岡賢次国対委員長)と参院で審議拒否の構えをみせるなど、表面上の「対決」のさなかに行われた総会だけに、改憲派議員らの“合流”の異様さが際立ちました。
前日の三日にも、百人規模の議連が発足しました。保守「二大政党」体制を志向する知事や財界人などでつくる「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(せんたく)と連携する「せんたく議員連合」です。議連の共同代表には、自民党の河村建夫元文部科学相、民主党の野田佳彦元国対委員長が就任。ほかにも、役員に自民党から園田博之政調会長代理、菅義偉選対副委員長、民主党から岡田克也、前原両副代表といった現職の両党役員が就任しています。
当初、七十人規模と想定されていましたが、ふたを開けてみると百七人に増加。「政界再編」をにらんだ思惑含みの動きとして注目を集めました。あまりのきな臭さに、「せんたく」側も「『新党運動』や『政界再編』等を目指すものではない」とあえて活動方針に明記せざるをえなくなったほどです。
ほかにも、自民党の次期総裁を狙う麻生太郎前幹事長と民主党の鳩山幹事長らとの「地方政府IT(情報技術)推進議連」などがあります。
・・・中略・・・
自民党の山崎拓前副総裁は、時事通信社のインタビューで参院選後の「政界再編」を予測しつつ、「大連立」の可能性にもふれ、「憲法改正には(衆参の)三分の二議席が必要だから、大連立でやるしかない。消費税(引き上げ)のように非常に重たい問題も大連立という形で進むかもしれない」と述べています。
海外派兵の恒久法、改憲、消費税増税という国のあり方にかかわる重大問題が「大連立」「政界再編」の接点となっているのです。
この「議員連盟」結成の動きについて、最初に取り上げたのは、「きまぐれな日々」だったと、私は記憶している。その後、相次ぐ「議員連盟」の発足…それも、与野党対決ポーズを国民に見せつけている、その裏で、国会を空転させ、対決しているはずの与野党議員が、一堂に集まり、「やあやあ、まあまあ」と手を握り合うとは何事だ。
国民のみなさんは、この異様な事態を、二つの眼でよく見ていて欲しい。そして、考えて欲しい。「いったい、なんなのよー」と。ここでは、「そんなの関係ねぇー」とは言ってほしくない。
そして、次の衆議院選挙では、一つだけ、絶対に忘れないでほしいことある。それは、今後、どんな「政界再編成」、「大連立」が起ころうと…改憲派議員に三分の二の議席を与えないことだ。 そのためには、たとえ、皆さんの気に染まない政党・議員であろうとも…ここは一番、「護憲政党・議員」に投票し、護憲政党に議員に、三分の一以上の議席を与えてもらいたい。
何があっても、日本を再び戦争に巻き込んで欲しくない…そりゃあ、外国が攻めてきて、自衛の為に戦う…と言うのなら、ある意味仕方のないことだが、そんな可能性は、極めて低い…はっきり言ってあり得ない話であろう。
子々孫々に、憲法9条と25条を代表とする、素晴らしい「日本国憲法」を代々伝えていくことが、私たちの最大の責務だと思う。どうか、そのことを考えて、次の衆議院選挙には投票をしていただきたい。もちろん「棄権」など「MOTTAINAI」ことは、思わないでもらいたい。
参考ブログ
■「せんたく」と提携する超党派議連に新自由主義のにおい(きまぐれな日々) http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-567.html
■せんたく議連 違和感をどうぬぐう(東京新聞) http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2008030502092731.html
■議員連盟 なぜ相次ぐ?(赤旗) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-03-06/2008030602_03_0.html
2008.03.07(Fri)11:50 |
政治・経済
| コメント : 4 | トラックバック : 7
みどり文字以降 ちろも同感!
なんだか 波が 砂の城を 押し流してしまう様に
彼等は いつか来た道の方向へ社会を 根こそぎなぎ倒して 進ませはしないか?
とても キケンな感じがするのです。
ラストチャンスとは 云いたくは無いけど、やっぱり 次の選挙に 未来が掛かってるって 気がします。
2008.03.07(Fri)12:37 | ちろ #22hNL7Yc | URL [ 編集 ]
ここ数年の、自由主義路線との戦いが、日本の将来を決める確率は、かなり高いような気がします。
その意味で、護憲政党、特にレッド・コミュには、従来の延長線上の闘いでなく、思い切った方針、方向を示してもらいたいものです。
国民にも、もっと危機感を持ってほしいですね。
2008.03.07(Fri)19:02 | simanto114 #.HUrAvmg | URL [ 編集 ]
こんにちは。ごぶさたしています。
「せんたく」のニュースを聞いて、あ、こりゃネオリベの反撃だ、とピンときた人は多かったと思います。
私の知る限り、一番最初にブログで取り上げたのは右派(だと私は思っています)の「喜八ログ」でした。1月21日です。
http://kihachin.net/klog/archives/2008/01/sentaku.html
私も取り上げようと思っていたので、先を越された、と思いました。
私が最初に取り上げたのは、翌1月22日の朝です。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-556.html
同じ日の昼頃、「世に倦む日日」という有名ブログが取り上げました。
http://critic3.exblog.jp/7966469
「せんたく」結成の動きを聞いて、素早くネガティブな反応を示したのは、目立つところでは(と自分で書くのもなんですが)この3つのブログだったように思います。様子眺めの人が多かったですね。
結局、これが起爆剤となって、あちこちで、訪韓団とか、あげくの果てには憲法改定で超党派の連携というか、早い話が自民党と民主党右派の野合が始まったのだから、早い段階で「せんたく」を叩く動きがもっとあって良かったんじゃないかと思います。「せんたく」には悪名高い橋下徹まで参加を表明し、正体が割れてきました。現在の自民党に代わる新たな与党になろうとしている集団だと私は考えています。これに参加する人たちの政治思想はさまざまみたいですけど、経済政策は、明らかに「改革」を標榜する新自由主義にほぼ統一されていると思います。
改憲議連に関しては論外ですね。安倍晋三まで役員に名を連ねて、昨年の参院選はいったい何だったんだろうかと思います。
2008.03.08(Sat)07:02 | kojitaken #e51DOZcs | URL [ 編集 ]
最初に取り上げたのは、「喜八ログ」でしたか。そう言えば思い出しました。(喜八さん、ごめん)
この流れは、以前からあり、ある程度の大まかな予測もできましたが、具体的にどういう形で出てくるのか、長い間、政治から遠ざかっていましたので、読めませんでした。
やはり、具体的出現の「きっかけ」は、あの大連立騒動ですね。あれで「改憲論者」たちが、「千載一遇」のチャンス到来と、一気に流れを加速させた---と言うところでしょうか。
いずれにしても、次の総選挙が「天王山の戦い」になるのは、間違いのない所かと思っています。
2008.03.08(Sat)08:48 | simanto114 #.HUrAvmg | URL [ 編集 ]
働かざる者食わすべし ほおう、「ベーシック・インカム」とな。
なんとまあ、太っ腹。まことに結構な考え方じゃござんせんか。
下掲は、先月の毎日新聞書評欄からの切抜です。
吉本隆明曰く「労働は刑罰である」。
大島渚曰く「肉体が厭がることをすると精神が歪む」。
ご両所のラディ...
2008.03.07(Fri)17:50 | BLOG BLUES 改憲にむけ自民、民主が溶け込む。 以前に政党の溶解ということについてのべました(参照)。まさに、政党が溶け込んでしまっています。
自民党の国会議員やOBでつくる新憲法制定議員同盟(会長・中曽根康弘元首相)は4日、国会内で総会を開き、新たな役員として、民主党の鳩山由紀夫幹事長や国民...
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2008.03.09(Sun)11:33 | きまぐれな日々 「新憲法制定議員同盟」 役員 名簿 (2008年3月4日発足時、元議員は除く) 「新憲法制定議員同盟」 役員 名簿 (2008年3月4日発足時、元議員は除く)
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2008.03.15(Sat)20:26 | 村野瀬玲奈の秘書課広報室
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