名護市長選開票結果
当 20389渡具知武豊 無新
16931稲嶺 進 無現【記者の視点】名護市長選 敗者は日本の民主主義 (沖縄タイムス)
稲嶺氏自身は公約を守り、民意を体現して阻止に動いてきた。日本が民主主義国家であるなら、工事は当然止まるはずだった。
安倍政権は、既成事実を積み重ねて市民の正当な要求を葬った。民主主義の理想から最も遠い「あきらめ」というキーワードを市民の間に拡散させた。
稲嶺氏の2期目が始まった2014年に辺野古の工事に着手。抗議行動を鎮圧するため本土から機動隊を導入し、16年の東村高江では自衛隊まで使った。
力を誇示する一方、辺野古周辺の久辺3区に極めて異例の直接補助金を投入した。今回の選挙直前には、渡具知武豊氏が当選すれば新基地容認を明言しなくても再編交付金を出すと言いだした。何でもありなら、財源を巡る政策論争は成り立たない。
安倍政権は名護の選挙の構図自体を4年かけて変え、市民から選択の余地を奪った。大多数の国民がそれを黙認してきた。
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悔しいねえ。私も先日沖縄へ名護市長選での稲嶺市長勝利を願い、ごまめの1匹の力を発揮するぞ…と行ってきただけに、余計に悔しい。
この敗北が沖縄の基地闘争に、そして全国の民主主義を守る闘争に与える重圧は、並大抵ではない。権力が牙をむいた時の力は大きい。改めて痛感しました。
敗因は(私の伝聞&推測)
①なりふり構わぬ権力の介入、締め付けを重く受け止められなかったこと。
選挙戦では、当初からアベ政権が前面に立ち、経営者から従業員への締め付けが多数の職場でやられたようだ。車を出し、期日前投票に連れていく(これは公明党も全力を傾注)…そのため期日前投票が、前回の1万5835人より5825人増えて2万1660人に達し、過去最高を更新。投票者総数に占める割合は57・72%…信じられない数字が権力の介入を示している。
②公明党の固定票が反稲嶺で動いたこと。
③進次郎の投入で若手の浮動票を取り付けに成功したこと。
④露骨な選挙違反に警察が見ぬふり?1票10万円で買収との声も聞こえていた。
まあ、専門的に分析すれば、さらに色々あろうけれど、権力の力を我々も承知したうえで、今後の作戦を考える必要があるなと感じています。


稲嶺氏の敗北を悼むかのよう、四万十川は、昨日から雪が降り続いています。
捲土重来…悔しいけれど、もう一度踏ん張って、今度は全国規模で、アベ政権の追い落としに挑戦しましょうか。今年は、憲法9条改憲を巡り、土壇場の戦いが幕を開けました。
アベシンゾウ、千載一遇の機会は今年1年しかありません。
今年中に改憲発議をしないと、アベの野望は潰えてしまいます。
今国会、そして次の臨時国会、そこが山場となります。
我々としては、この1年、この2つの国会で、改憲の発議をさせなければ、一旦は9条改憲の危機は去ると判断しています。アベ政権も1強独裁のように見えて、実は弱点もいくつか抱えています。
そこを見据えた、9条改憲を阻止する闘いが大事でしょう。




2月4日、緊急の、こうち九条の会の『全県交流集会』がありました。
雪の降る中、私も遠い高知市まで出かけてきました。
早めに着いたので、会場近くの高知城へ初めて登ってきました。入場料430円でしたが、県内の65歳以上の高齢者は無料で入れました。
いつも町から城を見上げるだけでしたが、今回は天守閣から街を眺めましたよ。(笑)
しかし、この日は寒くて寒くて、早々に降りてきました。
こうち九条の会の『全県交流集会』
●アベの狙いは…2020年に新憲法を施行したい。 内容は、国民の抵抗が一番少ない方法で。
…9条1項、2項はそのまま。3項として自衛隊を付け加える…という案が最有力。
●なぜこの案が浮上したのか?
1.『9条改憲NO!』の世論が高まったこと。
2.自民党改憲案が余りにも不人気であること。
3.アベが「自分の任期中に改憲を」という野望を持っているため。
4.一度憲法に書き込みさへすれば、後は勝手に解釈改憲できるからの企み。
●『アベ9条加憲』論の問題点
1.『加憲』される自衛隊の実態は、『専守防衛型自衛隊』ではなく、『安保法制型自衛隊』であ
る・・いつでも、どこでも、戦争ができる自衛隊に変わる。
2. 9条1項、2項の空文化になる…後法は前法を廃する…法解釈の基礎。
3.自衛隊を一旦憲法に書き込めば、事後の悪法成立の根拠とされる。
・・現在9条は、徴兵制や軍事機密保護、自衛隊の為の土地強制収容、軍法会議の制定等々を
制限禁止する働きをしているが、逆に自衛隊が憲法で認められるなら…と以上のことも認める
方向で動き出す危険性。
●アベ改憲の機会は今年しかない
19年には4月に天皇退任がある。
7月には、参院選。
20年には、東京オリンピック。
●現行の国民投票法にも問題点多し…検討の必要性
●我々の運動のポイント
1.まずは国会で発議をさせない闘いが大切。
2.そのために『アベ改憲を許さない3000万署名』を全力で挑む。
3.学習と宣伝…考え着く方法をすべてやりきる。
4.今年の秋、県民集会を開催する。
まあ、そんなことが決まりました。
誰が何と言おうと、この国の最高法規・憲法を守る戦いに、そして、平和と民主主義と国民主権を主張する戦いの一員として、この老体が役に立つなら、何とも喜ばしいことではないか。命ある限り、老いの一徹、頑張ろうと思う。
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沖縄から帰り、ドタバタした中でしたが、27日14時から、四万十市社会福祉センターで、前回参院選で、高知・徳島合区の野党共同の候補者として健闘された、弁護士の大西聡さん を迎えて表題のような憲法学習会を開催しました。
講演会は、はた9条の会連絡会と戦争法を許さない幡多の会の初の共同講演会でした。
講演会は、実は昨年10月29日に計画されていたのですが、突然の季節遅れの台風により中止延期となっていたものでした。
以下はお誘いの文の一節です。***************
戦争法が強行採決されて2年。昨年は国民を監視する共謀罪が制定されました。そして森友・加計で追い詰められた疑惑隠しの冒頭解散❢残念ながら改憲勢力が未だ3分の2以上の議席を維持しました。
しかし、その中で野党共同の闘いが大きな輝きを見せました。
アベ内閣の暴走政治を終わらせ、憲法9条、立憲主義、民主主義を守るには、小異を捨てて市民と野党がガッチリ手を組み、政権に立ち向かっていく…その先に希望が見えてきました。
昨年、台風襲来で延期になりました講演会を再開します。嵐を呼ぶ男・大西聡さんが『明日への希望』を語ってくれます。誘い合わせてのご参加をお待ちしています。*****
講演会は定刻に始まり、聴衆は熱心に聞き入ってくれました。
以下講演のあらすじ です(文責はnakamura9)
1、憲法とは、国民を縛るものではない。権力の暴走を制限し、国民の権利を守る仕組みになっている。この考え方を立憲主義という。
2、日本の憲法は、世界大戦での4千万人に及ぶ膨大な戦争犠牲者と無残な社会の破壊への反省の上にできたもの。
3、憲法とは何か?…その答えは前文に書かれている。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
以下…そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
…皆さんに自分で前文を読んでほしい。一言で言えば、『憲法とは、個人の尊厳を中核とする人権保障の体系』である。
前文の主な内容は
①基本的人権の尊重(自由主義)
②国民主権主義(民主主義)
③平和主義
4、憲法で何が一番大切なものとされているのか?…第13条すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
さて、ここで一つ質問です。【自由主義 VS 民主主義(多数決) どちらが優先?】
答えは次の5、をご覧ください。
5、日本国憲法がとる民主主義とは
悪法も法なり…との解釈があるが、日本国憲法は、悪法は法ではない との立場である。
…第97条この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
… 第98条この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
… 〔最高裁判所の法令審査権〕第81条最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。
答え分かりましたか?多数決で決めても憲法違反では法として認められない…つまり、多数決よりも自由の方が優先するのです。
6、憲法の平和主義
前項2、に述べた理由により、日本国憲法は世界に比類のない徹底した戦争否定の態度を打ち出した。幣原内閣の下、憲法調査会が土佐の植木枝盛の 日本国国憲案 を元にマッカーサー案を作成、国会で論議の末、現行憲法は生まれた。(押し付けでなく日米合作)
『国権の発動たる戦争』『武力による威嚇、武力の行使』『戦力の保持』この3つを放棄した。
7、平和や人権をないがしろにする憲法違反の政治
①特定秘密保護法の成立
②武器輸出三原則の撤廃
③集団的自衛権の行使容認
④安全保障関連法案の成立
⑤賭博解禁のカジノ法の成立
⑥共謀罪の成立
全て憲法に違反する法律を数多く成立させ、これにより日本は海外での戦争に参加できることになった。これは日本の立憲主義の危機であり由々しき事態。
また共謀罪により、今後、密告の横行、盗聴、会話傍受の拡大、おとり捜査や潜入捜査が広く行われる危険。捜査権の濫用による人権侵害が懸念される。
8、アベ改憲の狙い
9条3項に自衛隊の存在を書き込む。2020年に改憲…と、突然言い出した。行政府の長たるアベ総理の改憲発言は三権分立を無視したもので立法権の侵害、憲法違反の発言。
アベ発言は超右翼の日本会議のシナリオに沿ったもの
…日本会議の伊藤哲夫は『明日への選択』で、『議席3分の2獲得後の改憲戦略』として指摘している。また日本会議の小坂実も『明日への選択』で、『今こそ自衛隊に憲法上の地位と能力を』と主張している。
9、憲法9条が果たしている役割
①日本が戦後72年間他国と武器を交えず、1人の戦死者も出さなかったのは9条のおかげ
②一国平和主義でなく、前文に『全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』と世界規模で位置付けている
③9条は『アジアに対する不戦の誓い』としての意味を持ち、信頼を得てきた
④9条は『自由の下支え』として、国民の人権と自由を守ってきた
⑤9条は戦後日本の経済的発展を支えてきた
⑥国連の『平和への権利宣言…2016年採択』の大きな力となった
…大事なこと…過去の戦争は、ほとんどが『自衛』の名のもとに行われてきた
第99条天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
10、自衛隊の存在を憲法に明記すると何が変わるか?
①自衛隊の活動のなし崩し的拡大になる(9条の防波堤が崩壊する)
法的には、《後法は前法に優先する》の原則があり、9条が無視されることに
②際限のない戦力の拡大が始まる…政府は今、長距離攻撃ミサイルを導入画策
③徴兵制の合憲化…自衛隊法という長い法律がある、現在徴用等の拒否に罰則ないが変更の可能性
④自衛官の軍事規律の強化…軍事裁判所の設置
⑤軍事機密の横行…黒塗りの報告書さへ出さなくなる恐れ
⑥自衛隊の為の強制的な土地や資材の収容…銃剣とブルドーザーで収容された沖縄基地
⑦軍事費の増大…教育、医療、福祉の削減
⑧産軍複合体、軍学共同体の形成
⑨9条2項が残る限り、矛盾が残るので、その解消のため必ず、2項の削除が必要となる
⑩さらに次の加憲として、軍法会議の設置や緊急事態条項の導入が出てくる
11、平和の実現・創造の方法
*北朝鮮に対抗するため9条改憲が必要だ! について…北朝鮮が攻撃を仕掛ける時は、自ら全滅覚悟をした時だけだ。対抗勢力との軍事力の差は歴然。
この問題を考える時『怪物と闘う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない』というニーチェの言葉を思い出すことだ
*安保関連法で抑止力は高まったのか?…逆に軍事的緊張が増している
*武力で自由と安全を守れるか?…戦争になったら終わりではないか
*そもそも『平和』とは? 武力で平和を創れるか?…憲法前文の理想を生かす道しかないのでは…戦争を如何に避けるか、そこに真剣な知恵と努力を。
*戦争はアメリカの押し付け…米の要求を拒否した角栄はロッキードを仕組まれ、小沢も国策捜査で追い込まれた
『憲法を現実に合わせて変えていくのではなく、現実を憲法に合わせる努力をまずしてみることが先ではないか』…河野洋平元衆院議長
最後に…改憲は極めて慎重であるべき。たいていの問題は現法で解決できる。平和主義や人権の後退につながる安易な改憲はすべきではない。
*「人は不完全である」…故に「人は過ちを犯す」…故に「人によって構成される国家権力は濫用される危険性があり、現実に濫用された歴史がある」…故に「戦争により多くの生命、身体、財産が失われた」…故に「その深い反省から国家権力の濫用を防ぎ、国民の権利自由を守るために憲法が制定された」…故に「国家権力の濫用を防ぎ、国民の権利自由を守る装置である憲法を安易にいじってはならない」のである。
*アベに改憲発議をさせないために『アベ改憲NO! 憲法を生かす3000万署名』を達成させよう!!!
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明日から、名護市長選の応援を兼ねて、辺野古基地の座り込み支援等で、沖縄へ出かけてきます。
沖縄は、私が自分の足で訪ねていない、2つの県の一つです。
また、常に日本のしわ寄せを一手に引き受けさせて、申し訳ないなあ…と、いつも引け目を感じている県でもあります。
私なんぞ、ごまめの1匹にしかなりませんが、一寸の虫にも5分の魂…という言葉もあります。
また、1滴の水が集まり大河となる…そんな言葉もあります。
微力ながら、せめて沖縄の為に、少しでも貢献出来たら…そんな思いで出かけてきます。
憲法9条と『おんな城主 直虎』
私は、2015年7月にアベ内閣が戦争法を強行採決して以来、毎月抗議集会に参加していますが、最近はいつもマイクを握っています。手抜き記事になるかもしれませんが、今日は私の話の内容を、紹介しておきます。
みなさん、私たちは今、アベ9条改憲NO、憲法を生かす全国統一署名に取り組んでいます。
アベ総理は突然、新たに憲法9条に自衛隊の存在を書き込む、2020年に新憲法の施行を目指す…と述べ、国会での改憲の動きが急速に強まっています。
戦後70年以上、日本が海外で戦争をしてこなかった大きな原因は、憲法9条の存在と市民の粘り強い反戦運動でした。
みなさん、自民党の幹部の方でも、こんなことを言います。今9条を変えたり、新たな文言を付け加えたりする必要は全くない…と。皆さん、変えなければならないのは憲法ではありません。変えなければならないのは、国民の平和の願いを無視して、国民を戦争へと駆り立てようとする、アベ政治。お友達優遇で、日本の民主主義を破壊し、日本の政治と国民の税金を私物化しているアベ政治そのものではないでしょうか。
憲法9条を変えるな。憲法の平和、人権、民主主義が生かされる政治を求める署名運動に、どうか皆さんのご協力、よろしくお願いいたします。
来週の土曜日、1月17日には、九条の会と戦争法を許さない幡多の会共同の講演会を開催いたします。1月27日、午後2時から社会福祉センターにおいて、弁士は、前回参院選で野党共同候補として健闘されました、正義の弁護士。大西聰さんです。
憲法とは何なのか? 9条を改悪したらどうなるのか? 皆さんの素朴な疑問にお答えします。来週の土曜日、どうぞ憲法問題の講演会にご参加ください。
アベ総理の音頭とりで、憲法改正への具体的な動きが始まります。焦点は憲法9条です。現在自民党では、9条1項(戦争放棄)・2項(戦力不保持)はそのままとし、自衛隊の存在を明記する条文を新設する案が有力らしい。現状を追認するだけで何も変わることはない、とも説明されています。しかしみなさん、これこそがアベ内閣の大嘘であります。何も変わるところが無いのなら、なんで、反対する市民が激怒するようなことを、金と暇をかけて進めるんですか?みなさん、どう考えても変でしょう。憲法9条に新たな条文を加えるのに、9条の構造が無傷であるわけにはいかないんです。
みなさん、昨年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、ご覧になりましたか?今川家支配下の遠江国・井伊谷(いいのや)の国衆で、のちに江戸幕府の屋台骨を支える井伊家の1568年当時の当主として古文書にその名をとどめる井伊直虎なる人物の一代記です。この人物が実は女性と伝えられる次郎法師だったという仮説のもとに、その数奇な生涯を、桶狭間の戦いの前から本能寺の変の後まで描いたこのドラマがなぞっているのは、実は、憲法9条の構造である…と言われています。
例えば、戦況優位の徳川家康から和睦の申し入れを受けた今川氏真が、意想外の提案に当惑しながらも、「私は何も好き好んで戦をしているわけではございません」と吐露した家康の対応に意を強くして語り出した言葉。「大名は蹴鞠で雌雄を決すればよいと思うのじゃ」「よいと思わぬか。揉め事があれば、戦のかわりに蹴鞠で勝負を決するのじゃ。さすれば、人も死なぬ。馬も死なぬ。兵糧もいらぬ」
荒唐無稽な奇想だが、蹴鞠を比喩ととれば、戦のかわりに蹴鞠で勝負を決するというのは、戦争のかわりに他の手段で物事を決するということになる。氏真の発想は、「戦争は他の手段を以てする政治の継続である」(クラウゼビッツ「戦争論」)という理解を乗り越える9条1項…「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」の本質を射抜くものではないでしょうか。もう一つ。直虎から「我は種子島を備えて(=軍備増強によって)井伊を守ろうと思うておった。だが、この先どうなるかも分からぬ。そなたが我なら…何を備える?」と問われた、直虎と心を通わす家老で今川家目付役でもある小野政次の言葉。「私なら、戦わぬ途を探ります」「戦いに及ばずとも済むよう死力を尽くす。周りの思惑や動きにいやらしく目を配り、卑怯者、臆病者よとの誹りを受けようとも断固として戦いません」と答えています。
戦わずに争いを解決するという政次の言葉は、同時に、卑怯者と呼ばれる覚悟、政略・外交の技量の必要を強調することによって、戦争放棄を日々の政治過程における具体的実践へと肉付けしています。(9条1項)国際平和を「誠実に希求」するとは、こうした実践の積み重ねとしてのみあるのではないでしょうか。
このドラマが描く直虎の歩みは、だが、一国平和主義ではありません。武田と徳川が今川攻めを画策するなかで、直虎は戦そのものを未然に回避しようと徳川に積極的に働きかけている(真正の積極的平和主義)。この企ては失敗するが、徳川方につくこととなった直虎は、徳川の使者に対し、城は明け渡すが兵は出さないと伝える。それでは新たな土地の安堵はできぬと言う使者に、直虎は「井伊のめざすところは民百姓一人たりとも殺さぬことじゃ」と宣明する。誠実に希求すべき(9条1項)「国際平和」は、つきつめれば、敵味方をこえて「民百姓一人たりとも殺さぬこと」以外にはありません。
領主としての井伊家がいったん潰れた後も、直虎は、例えば井伊谷に侵攻する武田軍と戦おうとする新たな領主に翻意を迫るために策を講じる。当時農民は戦時には兵力として駆り出されていたが、直虎は、領内の全農民に「逃散」を促すことで、主戦論の新領主を断念させました。 兵力が存在しなければ戦はしたくてもできない。この逸話は「前項の目的(戦争放棄)を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とする9条2項の完全な具現化であります。
「民百姓一人たりとも殺さぬこと」が、このドラマの底流に常にあります。今川から直虎の後継ぎの稚い虎松(のちの井伊直政)の首を求められた政次は、にせ首として差し出すために無辜の幼児を殺害する。家を守るためには不可避とはいえ、これは「民百姓一人たりとも殺さぬこと」という9条の根本規範に反する。このドラマの脚本家は、この侵犯を重く捉えている。政次に「地獄へは俺が行く」とつぶやかせ、そうして、地獄に落としています。
いつの世も、とりわけ戦では、最も弱い個人が犠牲になります。どんなに策をめぐらそうとも、戦がある限りこの犠牲はなくならない。だから戦そのものを放棄し、兵力を持たないとしたのが9条1項・2項であります。
直虎の時代の農民は、戦の最大の被害者であるとともに、兵力として加害者にもなる者でもありました。誤解を恐れずにいえば、これからの日本で、この農民に当たる存在は、自衛官かもしれません。憲法に自衛隊を明記することが「民百姓一人たりとも殺さぬこと」を根本に据える9条の構造を崩さないはずはありません。大逆罪で国家により虐殺された中村の偉人・幸徳秋水とともに処刑された森近運平の関係者は、こんな言葉を残しています。…国家はいつの時代も民衆の統合と支配のために、簡単に嘘を眞のように作り変え、それによって社会意識を変容させる。マスメディアがそれを増幅する。この構造は100年前も現在も変わらない。
みなさん、嘘の巧みなアベ政治にごまかされてはなりません。今こそ、アベ政治を辞めさせ、《憲法9条》の旗を高く掲げて、日本の平和、世界の平和のために、一人一人が声を上げていきましょう。
*文中『おんな城主 直虎』に関する部分は、朝日の記事から引用しています。
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昨日行われた四万十市での第1回目の『アベ政治を許さない』金曜行動…について、『なかむら九条の会』のブログに掲載されていますので、コピーして掲載します。
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8月21日午後5時半から下記のチラシにあるように、第1回目の『アベ政治を許さない』金曜行動…が行われました。
金曜行動の定例化が、まだ市内の人々はもちろん、構成部隊の皆さんにも行き届いていないようで、抗議行動の参加者は16名でした。
しかし街頭に立ち、『戦争法案廃案!アベ内閣辞めろ!』とハンドマイクで交代で訴えながら、署名を訴え、また『なかむら九条の会』が用意した『憲法九条守ろう』のビラを約200枚ほど配布しました。
通りかかった人たちは、快くビラを受け取り、『戦争だけは嫌ですねえ』と口々に語ってくれました。
また、中学生に話を聞いたら、『知ってるよ。アベがやってるやつやろ。僕ら絶対に嫌やわ!』とビラを受け取り、署名までしてくれました。
また、横のコンビニから出てきた若者は『絶対頑張ってください!』と言って、冷たい缶コーヒーを10本差し入れてくれました。
私もマイクを持って汗を流しながら、力いっぱい抗議の声を上げてきましたが、次回から回を重ねるごとに、参加者が増え、支援の輪が広がってくれるといいなあ!
(nakamura9)
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お盆前に孫ちんたちが大阪へ帰ってしまい、騒がしかった我が家に、やっと静寂がよみがえりました。
その後、お盆の間に、里にも数組の訪問者があり、久しぶりに我が家の周辺もにぎわいましたが、なんだかねえ…孫ちんたちが去った後には、気持も萎えてしまって、ブログの更新も久しぶりです。(笑)
そんな中ですが、政局は刻々と動いています。
2年間止まっていた原発は、安全の何の保証もないまま再稼働し、沖縄辺野古はしばしの休戦、そしてアベ談話の発表…論点をぼかした総花的なアベ談話に、その狙いを読めない、その奥を見通せない人たちが、単純にアベ談話を評価する…という、そんな人たちが少し増えたというのが、気になりますが、いずれにしても、『戦争法案』は廃案しかないし、『アベ内閣』は退陣しかありません。
戦後最悪の内閣打倒に向けて、暑い夏を老体に鞭打って頑張りたい。
そんな中、『なかむら九条の会』の『憲法9条』のビラができましたので、紹介します。
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B4の用紙に印刷し、センターに切り目を入れ、8ページに折ると、手渡し用の便利な小冊子になります。
若い人たちは知らないだろうが、昔の人たちは知っている…なんだか魔法みたいな折り方で、たくさん印刷して、街頭で手渡ししています。
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今日は梅雨の合間で、朝から曇り空…近日中に北海道へ出かけるので、それまでに看板を立ててしまいたい…と焦っていた。チャンスと磯ノ川というところまで出かけてきた。
雨で準備ができなかった『9条の会』の大看板を立てるための、単管の打ち込みに出かけてきた。
とりあえず1人でできる所までやってみようと出かけたが、2mの単管パイプを1mほど土中に打ち込む作業は、70前の年寄りにはきつい。
脚立に乗って1本目をうまく打ちこみ、それでも息を切らしながら2本目のパイプを撃ち込みにかかったが、途中で石に当たってしまい、どうしても入らない。場所を変えてやり直す。
そうすると1本目のパイプも場所を変える必要がある。
苦労して引き抜き、また打ち込む。
汗は吹き出すように流れ、息は切れ、手には力が入らない…まさに難行苦行である。
看板は縦90cm、横2,7mある。枠を組み風に飛ばないように控柱も2本打たねばならない。
でも今日の所は、とりあえず2本打ちこんだだけで勘弁してやった。
続きはまたの機会に…今度は何人か声をかけて人を集めてやりたい。
いや~ ホンマの所、もうこれ以上やったら体力が尽きて家に帰れなくなりそうだった。我ながら柔になったものだが、しかし、この作業…いまどきの若い者ならできないかもなあ。(笑)
1時間以上、大ハンマーをふるい続けた。今夜はまた筋肉痛かな?
一方、庭の草花も春先のにぎやかさはないが、それでも結構いろいろな花が咲いている。
写真の花は、私も名前は知らない。なんかねえ、庭に芝生のように背の低い雑草が茂り初めて、1㎝にも満たない小さな白い花が咲きだした。
昨年辺りから、少しづつ広がり始め、今1㎡以上になっている。まあ、庭全体を覆い尽くすには、どれくらいかかるか分らないが、芝生代わりに抜かずに放置しています。


こちらはダリァにキキョウ…珍しくも無い一般的な花だが、せっかく咲いているので紹介しておきます。
特にキキョウは、これから冬が来るまで長く咲き続けてくれます。風船のように膨らんだ蕾がポンッと音を立てて開く様は、それはまた楽しいものです。
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simanto114の頭は、未だに正月気分で、意識もうろうとしていますが、まあ、『なかむら九条の会』は、2005年結成以来、第2次安倍政権登場まで、ず~~っと冬眠していましたから、それに比べるとまだましかなあ? なんて、思っていますが、その『なかむら九条の会』は、昨年10月に再建されて以後、毎月きちんと役員会を開催して、会員拡大やニュースの発行、署名の推進、イベントの催しなど、見違えるほど活発に動き始めています。
今年も早くも12日には、定例役員会が開かれ、当日会議終了後、時間の空いていた役員がそろって、記念すべき『憲法九条守ろう』の第一号立て看板を、四万十市目抜き通りの、国道56号線沿い、古津賀交差点(下田分岐)に建てました。
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とにもかくにも、今年は、国会議席の3分の2以上を確保した安倍政権が、『千載一遇のチャンス』とばかりに、憲法改悪…とりわけ憲法九条の改悪…に乗り出すことは、もう間違いないことです。
私たちにできることは、何が何でも『戦争はイヤ! 平和が好き! 憲法九条守れ! 』の市民の声をできる限り大きく大きく広げることだと思います。
この1年は、この国の平和と国民の権利を守る戦いの正念場となるでしょう。
私たちは、ああだこうだと、解釈をひねくりまわすだけの『評論家』であってはならないと思います。
どれだけ、街頭に出て、たくさんの人に語りかけ、『自らの暮らしと平和は、自ら守ろう!』の訴えを広げるかにかかっていると思います。国民がこの国の主権者です。
私も、可愛い孫ちんたちの顔を思い浮かべ、老骨に鞭打って、この1年…勝負をかけたいと思っています。
『なかむら九条の会 頑張れ!』…そして、全国の平和大好き…の皆さん、ともに頑張りましょう。
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戦後69年間続いてきたこの国の平和も、最近ずいぶんと怪しくなってきました。
それというのも、平和と民主主義と社会福祉が大嫌い! 戦争とお金持ちとオカルトが大好き! という超タカ派のお坊っちゃんを総理に選んだ自民党と公明党…それらに選挙で投票した大バカ者の国民が一番悪い! ということになる訳ですが、最近の安倍首相の脱線ぶりは、今やブレーキの壊れた暴走列車のような危険性を感じますねえ。
私も余生を穏やかに過ごそうと、過激な政治ブログをやめて、田舎暮らしのブログに転換したはずなのに、どうにも穏やかに余生を送れるような状況ではなくなってきたようです。
私には、いつもブログで紹介していますが、目の中に入れても痛くない…それは可愛い孫たちがいます。この子らの未来に非人間的で悲惨な戦争や徴兵制の復活など、絶対に残したくありません。
まあ、そんな訳で、非力ではありますが、力を振り絞り、もうしばらく、この国の平和のために努力してみようと思い、『九条の会』に入り、只今休眠中の『なかむら九条の会』の再建に取り組み始めました。
まずは、私にできることからと、『会』のブログを立ち上げて、同志を募ることから始めることにしました。下記のようなブログです。
四万十市に在住のみなさん。皆さんのお力をお貸しください。
ブログは http://nakamura9jyo.hatenadiary.jp/ です。
みなさん、お気軽に訪問の上、遠慮なくあなたの意見をコメントにお寄せ下さい。
また、力をお貸しいただける方、ぜひ、ご連絡ください。
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メール nakamura9jyo@yahoo.co.jp
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